ザ・コストカッター [book]
~あらすじ~
総合スポーツ用品メーカーである「極東スポーツ」は、業績の低迷から米系投資ファンド「ボストン・インベストメンツ」に買収されており、同社の指名する人物(蛭田)を社長として迎えることとなった。
このニュースを目にした空売り専業ファンド「パンゲア&カンパニー」の北川らは、既にリストラを済ませている「極東スポーツ」とコストカッター蛭田の相性の悪さを見抜き同社の空売りを開始する。
株価向上のため、工場の閉鎖、社員の大量解雇等、超短期の利益計上のみを追求する蛭田と、破綻を見越して空売りをしかける北川らの戦いは壮絶を極めるが・・・
~感想~(内容に関する記述あり)
正直なところ今作については、想像通り蛭田が粉飾決算の罪で逮捕されるなど、半分も読むとラストが見える「水戸黄門」的な展開でした。
ただ、アメリカの工場で働く黒人労働者、蛭田と行き別れた母親等、其々の登場人物が丁寧に描かれており、最後まで退屈せずに読めるあたりは、さすが黒木作品と感心させられました。
一つ気になったのは、北川らは極東スポーツの情報を得て以降、インサイダー取引の嫌疑を恐れて手仕舞いしたのに対し、極東スポーツのMSCB(転換価格修正条項付転換社債型新株予約債権付社債)を引き受ける米系投資銀行が同社の株を空売りしている行為はインサイダー取引にならないのかということ。
もし、この本を読んだ方、もしくは金融商品取引に詳しい方がいたら、是非ご教示いただきたいところです。
タグ:ザ・コストカッター
おはようございます。
凄いな~読書をよくされていますよね。
私は以前に比べるとガタ減りです(>_<)
by kuwachan (2012-04-15 10:54)
>kuwachanさん
こんばんは。
最近は、何だかやけに忙しい生活を送っており
読書もブログの更新も滞りがちな毎日です・・・
by あるふぁ (2012-04-17 21:02)