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空飛ぶタイヤ [book]


空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

空飛ぶタイヤ(上) (講談社文庫)

  • 作者: 池井戸 潤
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/09/15
  • メディア: 文庫


ある日、赤松運送のトレーラーが母子3名が死傷する事故を起こしてしまう。警察やマスコミが事故原因を同社の整備不良と断定したことにより、赤松運送は得意先からの契約打ち切り、銀行からの融資引き上げ、社員の離職等の連鎖が起こり倒産寸前に。また、私生活でも赤松社長の息子が虐めにあう等、赤松は公私共に追い詰められていく。

しかし、整備内容に絶対の自信を持つ赤松は、警察やトレーラーの製造元であるホープ自動車に闘いを挑むが、蟻が象に挑むかのような闘いは展望が見えず八方塞がりに・・・

~感想~(内容に関する記述あり)

2002年に発生した横浜母子3人死傷事故を下敷きにした作品で、三菱自動車のリコール隠しが暴かれていくまでの話を小説化している。

痛ましい事故を題材としているため、手放しで楽しんで構わないのかという葛藤もあったものの、ストーリーの拡がりやテンポ良く進む展開が秀逸で、久しぶりに睡眠時間を削って読み進めてしまいました。

ニュース等で何となく概要は掴んでいたつもりの事件でしたが、窮地に追い込まれた運送会社の社長が自ら事故原因の調査に乗り出し、銀行やマスコミの裏切りを乗り越え財閥系大企業の不正を暴いていく展開は痛快でした。

文庫本2冊、計900ページ超の大作のため、映画化するよりはテレビドラマにでもしてくれると面白そうだと思っていたところ、既にWOWOWでドラマ化されていたようなので、何れそちらも見てみたいと思います。

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こしひかり

今は、毎日車を運転しないとならない身になったので、
こういう話はとても怖いなと感じますねー。
全2冊で900ページ、読み応えがありそうですね^^ 
by こしひかり (2012-02-01 12:36) 

あるふぁ

あまり惹かれるタイトルでなかったため、これまで敬遠
してきましたが、読んでみるとなかなか読み応えのある
作品でしたので、お時間のある時にでも是非!!
by あるふぁ (2012-02-01 21:40) 

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