阪急電車 [movie]
結論から言うと、とっても良かったです。
開始当初こそ、関西の地理に不案内だと感情移入できないかと不安になる展開でしたが、だんだんと世界に引き込まれていくような作品でした。
中谷美紀がウェディングドレス姿で電車に乗るCMの印象が強かったので、もっとドタバタした話を想定していましたが、実際には、全長10キロに満たない阪急今津線の車中で繰り広げられる、ちょっぴりお節介な人々による人間模様が淡々と描かれています。
決して感動の超大作とかではなく、前半は寧ろ深夜に放送されているドラマを繋いだような映画といった印象でしたが、終始、思わず微笑んでしまう場面が鏤められており、見終えると“暖かい”“優しい”気持ちになれる秀作でした。
最近観た映画は、ほぼ全て原作を読んだ後に観ていたため、若干物足りなく感じることが多かったのですが、今作は原作の購読を控えていたことも良かったのかもしれません。(原作は、映画の記憶が薄れた頃にでも読んでみたいと思います)
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