ノルウェイの森 [movie]
ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- メディア: DVD
~あらすじ~
基本的には原作と同様のストーリーのため、原作のあらすじ(2月27日のブログ)より抜粋。
ワタナベは、高校時代に自殺した親友(キズキ)の彼女であった直子と大学入学後に再開し、交際することとなる。しかし、幼なじみでもあるキズキを失った直子の心の傷は深く、ワタナベの前から消え京都郊外の療養施設へと入院してしまう。
ワタナベは次第に大学のクラスメートである緑にも惹かれていくものの、直子との関係を優先し直子に対し「回復を待ち一緒に暮らしたい」との気持ちを伝えるが、結局は直子も・・・
200万部を超える売り上げを誇る原作の発表から20年以上経過しての映画化ということで気になっていたのだが、結局映画館には訪れなかったため家で鑑賞した。
この映画は、観客動員、満足度ともそこそこ良かったとのことだが、個人的には不完全燃焼なモヤモヤした感じで見終えることとなった。
なぜなら、中心人物であるワタナベ、直子、緑についての描写は悪くはなかったものの、それ以外の登場人物の描き方が余りに乱暴で、原作のストーリーをこなしているだけのように感じられたからである。
例を挙げれば、ワタナベの先輩である永沢さんの名セリフ「自分に同情するな」なども、とりあえず入れておきましたといった感じで唐突であったし、直子と同じ施設に入所しているレイコさんなどは、背景描写が飛ばされてしまっているせいで、不思議なオバサンとしか感じられない扱いであった。
まあ、これまでも先に原作を読んでいた作品では後悔することが多かったが、今回は満を持しての映画化と期待していたこともあり、より落胆が大きくなってしまった。
そんななか、学園紛争の描写、ファッション等については当時の雰囲気を再現しているように感じられたので、40代より上の世代の方は懐かしく見られるかもしれません。
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