ラヂオの時間 [movie]
~あらすじ~
「ラジオ弁天」プロデューサーの牛島(西村雅彦)は、低予算での番組制作のため、主婦の鈴木みやこ(鈴木京香)が書いた脚本で生のラジオドラマの制作を進めていた。
しかし、元スターである千本ノッコ(戸田恵子)の注文で設定を変更する度に矛盾が生じ、それを解消するために脚本を再修正し、と、当初の物語とは全く別の物語が生み出されていくことに・・・
プロデューサーの牛島は、元スターのプライドを優先し設定の変更(当初は熱海の主婦:律子の設定を、ニューヨークで活躍する敏腕弁護士:メアリー・ジェーンに変更 等々)を認めるが、脚本の矛盾のほかに共演者からも不満の声が。
そんなドタバタ劇のなかでの人間模様(権力者に弱いプロデューサーや、少々投げやりなディレクター等)で笑いを作り上げる三谷作品らしい良作でしたが、正直なところ、最近のスケールの大きな三谷作品を見た後に見ると、少々、小粒なようにも感じられました。
ただ、本作は、三谷さんが初めて脚本を手がけたテレビドラマ「振り返れば奴がいる」制作時に、三谷さんの意に反して脚本が書き換えられた経験をもとに作られたようなので、その辺の経緯を踏まえてみると、不満までもネタにしてしまえる三谷さんのセンスに感心させられます。
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