深夜特急6 [book]
~あらすじ~
著者の沢木耕太郎がインドのデリーからロンドンまでをバスで旅する紀行小説。6巻はイタリアからフランス、スペインを経てポルトガルへ、その後フランスに戻り目的地であるロンドンに向かう旅を綴っている。
~感想~
10数年前に6巻の途中まで読み読了せずにいたため、最終的にロンドンに着いたのかどうか分からずじまいであったが、今回はロンドンまでの旅を無事に見届けることができた。
ただ、沢木氏自身も触れていることだが、香港やインドを旅していた頃と比べると、その後の行程はなかなか熱気が伝わってくるようなこともなく、淡々と前に進む旅だったように感じられた。
6巻の旅の中では「サグレスの町で『サグレス』というビールを飲んでみたくなった」との理由で、ポルトガルの片田舎の町を訪れるのだが、個人的にはこのような気ままな旅が好きで自分の学生時代を思い出したりもした。
正直なところ後半は読了するためだけにページを捲っていたような気がするが、これは沢木氏の旅への熱意の低下によるのか、今の自分にこのような旅への欲求が無くなっているからなのか分からないが、10数年前に読んだ際は旅の中盤まで一気に読み進めた記憶があるため、残念ながら自分が年を重ねたことが理由なのかもしれない。
本の中では「26歳までに海外に出るべき」ということが書かれていたが、この本を読む時期についても30歳位までの若い人ほど多くのことを感じられるのではないかと思った。私も、もう少し心に余裕のある時に読み返すか、大沢たかお主演で映像化されているという作品を見てみたい。
タグ:深夜特急
私はやはり十年以上前に読んで、感動。
最後の巻が出た時は、紀伊国屋での講演会
に行きました。
沢木氏が静かな大人になっていて、
少し寂しく感じました。
仕方ないですよね。
by pomme (2011-07-23 22:38)
pommeさん
nice!&コメントありがとうございます。
確かに、出版時期の関係もあるのか、後半に進むに従って文章から伝わってくる“熱さ”のようなものが薄まっていった印象を受けました。
ただ、時代を超えて読みつがれていく作品だと思いますし、そうあって欲しいと願っています。
by あるふぁ (2011-07-25 19:32)
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