深夜特急5 [book]
~あらすじ~
著者の沢木耕太郎がインドのデリーからロンドンまでをバスで旅する紀行小説。5巻はイランからトルコ、ギリシャを経てイタリア行きの船上までの旅を綴っている。
~感想~
これまでの国々でもあったことだが、トルコ、ギリシャでも沢木氏は若者から老人まで様々な現地の人々にお茶をご馳走になっている。それ以外にも、バスでの旅では度々同乗者から質問攻めにあっていたようである。
翻って日本に来る外国人と日本人の関係を考えてみると、そんなに外国人旅行者に関心を持ち、親切に振る舞っている日本人はいないのではないだろうか。少なくとも、私は外国人旅行者に声を掛けたことはない。
当然、旅行者が珍しかった時代と現代の違い、島国に暮らす日本人の国民性、英語に対する苦手意識等、様々な要因はあるのだろうが、やはり一番大きな点は他人に無関心なことなのでしょうか。
国は観光客を誘致し、また外国人留学生の増加促進策に補助金をつけるなど、外国人誘致に励んできましたが、今回の震災、それに続く原発事故により外国人の入国はめっきり減っているようです。天災は仕方の無いことですが、原発事故による放射線問題は1日も早く解決させてほしいところです。
ところで、次巻はようやく最終巻のヨーロッパ編。残り少なくなった旅を楽しみたいと思います。
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